自己点検を行って、自分のピアノのレベルを把握しておきましょう
見た目は新品同様にきれいで問題なく見えても、鍵盤にタッチしたら不具合があるかどうか、並みのピアノプレイヤーにでもすぐにわかります。日ごろの自己点検を行いつづけていることがピアノのクォリティーキープに欠かせませんが、そんな習慣のないひとも自分のピアノを売るなら自己点検をしてレベルを把握しておくべきでしょう。
点検は、
「変な音がしないか」
- 鍵盤を弾いて変な音がしたら、最初に考えられるのは共鳴です。まずピアノ周辺を調べ、上に載せた装飾オブジェなどをとりましょう(とくにガラスと金属系)。
- 次に疑われるのは、ピアノ本体に使用されている金属、とくに天屋根や譜面台、鍵盤蓋の蝶番(ちょうつがい)の共鳴です。これらの開閉を何回か繰りかえすことで改善される場合もありますが、それでも治らなければ内部の異常で修理が必要。
- このレベルの中古ピアノは売り物にならないという意味でもあります。
「鍵盤がもどるか」
- 鍵盤を弾いてももどってこなければ、考えられるのは木部・フェルトの膨張です。軽度であれば換気や湿度調整剤の増量で対応できます。
- しかし重度な場合は専門的な修理が必要でしょう。
- 修理代を払って売りにだすなんていうバカな話にならないよう、日ごろからのメンテナンスをおすすめします。